猫のヒゲセンサー
窓を開けると、ノラ猫アイアイが一点を見つめてじっとしていた。アイアイはわりと敏感な猫で、窓を開けるとこちらにすぐ気を取られることが多い。
しかし今回はこちらには目もくれず、一点を凝視して微動だにしない。
アイアイの視線の先を覗いてみたけれど、その瞳に何が映っているのか分らなかった。
アイアイが何を察し、アイアイの身に何が起きようとしているのか、私には何も知るよしもないが、アイアイのヒゲセンサーは、風に揺られて敏感に気配を感じているのだった。
撮影後記・雑記
猫の仕草はおもしろい。そしてその行動も脈絡がなく、自分勝手でおもしろい。何を考えているのか分らない、その突拍子もない雰囲気が楽しい。
この写真は、部屋の空気を入れ換えようとして窓を開けたところ、そこに既にアイアイという名のノラ猫が陣取っておりました。そのヒゲは風に揺られてゆらゆら。写真で見ると、そのヒゲの反り方が尋常ではない。ものすごい殺気を感じているようにも思えるが、それとも単に寝癖だったりして・・・と、猫の生態に思いを馳せながら写真を撮った次第であります。
撮影機材
OLYMPUS E-PL2
M.ZUIKO DIGITAL 40-150mm F4.0-5.6 R
Adobe Photoshop Lightroom5.0