古い写真を・・・浅草にて
大学の時、写真のモチーフは街でした。
その頃は森山大道氏や、荒木経惟氏、桑原甲子雄氏、牛腸茂雄氏などが好きだったので、街をスナップするのをやっていました。
今思うと、オートフォーカスでもない時代、一コマ一コマがちょっと手間がかかる時代、よくもまぁ撮っていたなぁと思いますよね。
でも、今よりも人や商店、街にカメラを向けることには寛容だったようにも思うので、撮っていてもとやかく言われる心配は無かったかもしれません。いや、もしかしたら自分が厚かましかっただけかもしれませんが・・・。
この写真なんかも、昭和感が丸出しであります。
おやっさんが看板を指さすその表情、そしてちょっとおめかししてきたであろう付き添いの奥様。「戦後50年に唄う」「飛び入りOK」という文字、そして8月15日の終戦記念日に開催する・・・。そういったことを読んでいくと、写真って撮っておくべきだなって思います。森山大道氏も、そんなことを言っていますよね、自分の手から離れて、撮った後に数年して改めて見返したら新しいとか、そういう時代が写るところが写真の面白いところであります。
【撮影機材】
CONTAX コンタックス ST
CONTAX Carl Zeiss PlanarT* 50mm F1.4