古い写真を・・・代々木公園にて
代々木公園の脇の道が、歩行者天国だったことがあります。
古くはタケノコ族、少し時代が下って一世風靡セピア、さらに進んでイカスバンド天国から火が着いたバンドブームなど、代々木公園のホコ天は、自分を表現しようとする若い人たちのエネルギーがむんむんとしている場所でした。
“若い人たち”と、まるで他人事のように書きましたが、当時は私もその若者の一人。人並みに楽器は弾いていたけど、バンドを組んでギンギンにってほどでもなく、かといって行き場を失っていたような感じがありました。
そんなときに、写真という表現を通して何かできないかなぁと模索していました。青臭い言い方をあえて言わせていただければ、私にとっての“自分探し”。
“自分なんて探したって自分なんて無いんだ! ”と大人は言うけれど、それでも探そうとするのが青春なんだ。それが10代、20代、そういうエネルギーなんだと思います。それを高みの見物よろしく大人びた発言をする人は、引っ込んでいただこう。
この2枚の写真は、たしか部室にあったNIKONのFMとか、そのあたりのカメラ。データが無いので分らないけど、シャッターの音がやけに大きいなと思ったものです。でも、カメラなんて当時はそんな感じで無骨なものだったのです。
この間、実家に行って荷物を整理してみたら、ほんとにいっぱい写真が出てきて、恥ずかしい限りでありましたけど、恥を忍んで、自分の記録としてここに載せてみたいと思います。