夕方の光があまりにやさしくて
デジタルカメラの高画素かが進む中で、それとともにレンズの性能もかなり上がってきたと言います。例えば、「開放からキレキレの写りを見せる」というレンズ評は、ほめ言葉。確かにキレキレで高精細な写真を見ると、すごいなぁと感じるのは確かであります。
しかしそんなキレキレの写りばかりを見ていると、なんだか圧倒されて疲れてしまうこともあります。そういったときは、その対極にある、ふわっとした柔らかさが癒やしになる。
RAW現像でやわらかく加工しても良いのだけれど、そうじゃないんだ。シャッターを切った瞬間に感じるあの瞬間に、ふわっとしたのだ。ぼけているというのではなく、やわらかく、ふわっとした感じ。そして、そこにゴーストが入ろうが、何が入ろうが関係ない。自分の心象風景と、カメラが映し出す風景とが重なる瞬間こそが、写真なのだから、それでいいのではないか。
【撮影後記・雑記】
GW最終日。と言っても私は暦通りなので、もうすでにGWは終わっていましたが、ちょっとまだ休みの気分をギリギリまで味わいたくて、写真を撮りに行きました、近所ですけど。
普通に、いつもの標準ズームを付けてぶらぶらしようかと思って出かけたのですが、なんとカメラに付いていたレンズが、キャノンのオールドレンズ。ジャンク品で購入したものですが、あまり使う機会がなかったのであります。そんなレンズが不満を持ったのかどうか分りませんが、なぜかカメラに付いていたのであります・・・。
まぁ、それも良いかと思ってそのまま戻ることなく出かけました。
それがとても良かったのか、なんだかふわっとしたやさしい絵ができました。ゴーストのようなものが出たって、それも味。今の自分の心を現わす味なのであります。
【撮影機材】
OLYMPUS OM-D E-M1
キヤノン 50mm F1.8(1950年代に発売されたLマウントレンズ)
LEICAライカL39レンズ→マイクロフォーサーズマウント アダプター